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食物アレルギーの子どもを守るために、わたしたちにできること。

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教員からのメッセージ

研究者として、教育者として
食物アレルギーの子どもを守るためにできること。

あらゆる人に
食物アレルギーの知識を。

栄養士をめざす学生に対し、食物アレルギーに関する専門知識と具体的な対応を教えています。対応は日進月歩ですので、常に最新の知識を伝えるよう心がけています。また、「食物アレルギー対応食はおいしくない」という既成概念を覆す意味から、調理実習も行います。栄養価を調整したアレルゲンフリーの料理をおいしくつくることは十分に可能なので、通常の献立を対応食にアレンジできる能力を身につけ、自信を持って提供して欲しいと思います。そして、さまざまな不安を抱える方々の気持ちを理解した栄養指導ができる人になってほしいと思っています。

私は、数年前から食物アレルギーの子どもを持つ保護者へのアンケートや聞き取り調査を行っています。アドレナリン自己注射薬(エピペン®)を処方されている子どもの現状や保護者の給食対応に関する声を集めていると、あらゆる人に食物アレルギーについて正しく知ってほしいと感じます。誤食などの事故を防ぐためには、周囲の理解も必要だからです。
現在、食物アレルギーに関しては正誤を問わず様々な情報がネット上に溢れており、常に正確で新しい情報を発信する信頼できるサイトが必要だと感じます。この「はっぴぃーと」がその役割を果たし、食物アレルギーがある人の不安や疑問を解消できますように。そんな願いを込めて今後も教育と研究に臨みたいと思います。

渡辺 香織 准教授

生活文化学科 食物栄養専攻

渡辺 香織 准教授

profile
1993年より1999年まで女子栄養短期大学助手、1999年より2001年 まで青年海外協力隊員としてエクアドルにて栄養士として活動。帰国後、山梨県立女子短期大学非常勤講師、2003年より愛知文教女子短期大学助手、講師を経て現在准教授。管理栄養士。

保育者として子どもの命を守るために。

保育士や幼稚園教諭といった保育者が身につけるべき危機管理能力について、けがの防止などのほか、食物アレルギー対応についても教えています。保育者の役割のひとつに、子どもの行動を予測して事故を未然に防ぐための環境をつくるということがあります。その中でも難しいのが、食物アレルギー対応です。なぜなら、一人ひとりアレルゲンとなる食材もアレルギーの程度も異なるから。クラスに2~5人は食物アレルギーの子どもがいると言われている現在。子どもたちの気持ちが開放される給食の時間に事故を防ぐためには細やかな配慮と正しい知識が不可欠です。料理に使われる食材を知らなければ誤食を防げませんし、アドレナリン自己注射薬「エピペン®」の使用方法を知らなければ、いざというときに子どもの命を守ることができません。学生には、同じ原因の事故が繰り返されぬように多くの事例を知ってほしいと伝え、授業では、私の保育士時代の経験も話しています。この「はっぴぃーと」でも事例を共有する場を設ける予定です。子どもの食に関わる人たちが積極的に情報を共有し、安全管理・危機管理の意識を高めていけたらと考えています。

田村 佳世 講師

幼児教育学科

田村 佳世 講師

profile
一般企業、保育士を経験の後、保育の安全・安心について研究。2016年3月、愛知教育大学大学院(修士課程)修了。専門分野は保育学、保育内容学。

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