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食物アレルギーの子どもを守るために、わたしたちにできること。

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はっぴぃーとのこれまでの取組み

私立大学研究ブランディング事業

「食物アレルギー教育研究
トレーニングルーム」

完成記念セミナー

開催日時
平成29年11月22日(水)14時から16時
場所
愛知文教女子短期大学
トレーニングルーム完成記念セミナー トレーニングルーム完成記念セミナー トレーニングルーム完成記念セミナー トレーニングルーム完成記念セミナー

愛知文教女子短期大学生活文化学科食物栄養専攻では、2018年度より新科目「食物アレルギー演習」がスタートします。食物アレルギーの仕組みや食事提供などを体系的にとらえた内容で、アクティブラーニングを取り入れて食物アレルギー対応への実践力を養います。それに伴って2018年秋、「食物アレルギー教育研究トレーニングルーム」を設置。この完成を記念して、本学の卒業生でもある女子栄養大学名誉教授の金田雅代氏による講演を含めたセミナーを開催しました。当日は本学学生をはじめ、保育園関係者、給食関係者、食品会社、地域の方々など多数ご来場いただきました。講演後はトレーニングルームでの調理実演を会場に中継してご覧いただき、調理した食物アレルギー対応食の試食会も実施しました。食物アレルギーに対する知識とその実践の重要性を再確認する1日となりました。

講演
女子栄養大学 名誉教授(元文部科学省学校給食調査官) 金田雅代氏

食物アレルギーによる悲劇を繰り返さないために。

女子栄養大学 名誉教授(元文部科学省学校給食調査官)金田雅代氏

平成24年、小学校給食を原因としたアナフィラキシーショックの疑いによって、女児が亡くなるという事故が起きました。食物アレルギーのある児童は年々増えており現在は4.5%、アナフィラキシーショックを起こす危険性がある児童は0.5%、アドレナリン自己注射薬「エピペン®」を処方されている児童は0.3%います。これらの事実から食物アレルギーへの対応は必至で、学校給食の現場では、食物アレルギーのある児童に、医師の署名・捺印のある学校生活管理指導表の提出をお願いしています。そしてアレルゲンとなる食物の完全除去を徹底しています。「加熱すれば」「少量なら」食べられるという児童もいますが、人数が多い学校給食に間違いがあってはいけません。私が栄養教諭や調理員に常々伝えているのは、「私たちの日々の仕事は、命に直結している」ということ。食物アレルギーのある児童にも給食を提供するために安全を最優先する旨を保護者の方々にていねいに説明し、ご理解いただいてきました。しかし、母校である愛知文教女子短期大学の「みんないっしょのクリスマス」の取り組みを通じて、食物アレルギーがある児童が周りと同じ料理を食べられる日があることも大切なのだと、あらためて学びました。現在は、地域によって回数は異なりますが、食物アレルギーがある児童もない児童も一緒に食べられる給食が実施されています。こういった取り組みが充実し、より安全に学校給食を運営できるよう、食物アレルギーに対応する専門の調理員が各調理場に配置されるべきだと考えています。そのためにこの「食物アレルギー教育研究トレーニングルーム」が活用され、食物アレルギーに関する勉強の場が創出されることを期待しています。

トレーニングルーム
調理実演 & 試食会

トレーニングルーム調理実演&試食会 トレーニングルーム調理実演&試食会 トレーニングルーム調理実演&試食会 トレーニングルーム調理実演&試食会

講演後にはトレーニングルームでの調理実演を会場に中継。乳・卵・小麦を様々な食材で代用し工夫を施している様子を出席者の皆様にご覧いただき、試食もしていただきました。

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